第14章 Again・・・
「んあ~・・・。」
サボが目を覚ました。
隣ではエスメラルダが熟睡している。
そこでようやくエスメラルダと再会を果たせたことを思い出す。
「エスメラルダ・・・。」
と、サボは前方から視線を感じた。
そこには以前殺されかけたエスメラルダの影、微風がいた。
「お前は確か・・・」
_ビフウ_
「エスメラルダの影・・・。」
_ワタシハモウオマエニテハダサナイ_
「それは安全だな。」
_エスメラルダハアイヲシッタ_
「俺が教えた。」
_フツウナラワタシハキエル_
「どういう意味だ?」
_エスメラルダガオマエノドコカヲシンヨウシテイナイショウコ_
「何が言いたい?」
_エスメラルダニハヤミガアル_
「闇・・・。」
微風は壁に寄り添って腕を組んだ。
_エスメラルダノカコニハヌグエナイカナシミガアル_
「・・・。」
_オマエガソレヲイヤセ_
「癒す?」
_ソノカコノキズガキエレバカゲデアルワタシヲカンペキニアヤツレルヨウニナル_
「そういうことか。」
_エスメラルダハカコヲハナサナイ_
「だろうな・・・。」
_ソレダケヒツウナカコダッタ_
「お前が一番知っているんだろうな。」
_イツモソバデミテキタ_
「生まれたときから?」
_ソウ_
「長い付き合いだな。」
_ダカラワタシガサッカクシテボウソウシタ_
「錯覚?」
_ジブンガカナシミヲウケテルトオモイコンダ_
「あぁ。」
_ソレハイイカラエスメラルダノホンショウヲアバイテミロ_
「それは容易いこった。」
_エスメラルダノヤミヲコワセ_
「分かった。」
_ソウスレバエスメラルダハオマエガノゾムヨウナニンゲンニナル_
「ほぉ。やりがいがあるな。」
_タノンダ_
微風は消えていった。
それと同時にエスメラルダが起きた。
「・・・サボ・・おはよう。」
「おはよ!」
chu
「・・・朝っぱらからなんだよ・・・。」
「エスメラルダが可愛いから。」
「またかわいいと言った・・・。」
「可愛いから。」
「痛い・・・。」
「慣れないか?」
「痛い。」
エスメラルダは腰をさすった。
サボがその上から触ってきた。
「ココか?」
「触るな。」
「今日はゆっくり休んどけ。」
「ん。そうする。」
エスメラルダは再び眠った。