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炎と星は愛を囁く

第2章 hello my story♪


-----今-----

『サボ様の嘘つき…!!私を連れて行ってくれるなんて嘘じゃない…!いつか会ったらたくさん文句を言ってやるわ!!』

幼き日のことを思い出しながらエレンは海を見つめた。

『私も海へ出てみたい。この狭い籠の中から出てみたい。サボ様に会いたい…。あ、出ればいいじゃない!!私ってバカじゃない!!こんな簡単な考えも思いつかなかったの!?!?』

急にエレンは叫んだ。今まで外に出ないことが当たり前すぎてこんな簡単な考えも思いつかなかったのだ。

『そうと決まればすぐやるわ!!でもこの屋敷から出られるわけないし…。ねぇトキヤ、どうしたらいいのかしら…?』

ト「そんなことを私に聞かれましてもね…。私は一応お嬢様の護衛兼世話役なのですよ。屋敷から出すことにあまり協力はできませんよ。」

エレンが話しかけたのは黒猫のトキヤ。
なぜがトキヤは人間の言葉が喋れるのだ。
トキヤはエレンが幼い時からこの屋敷にいる。

ト「どう思います?マサト。」

マ「それを俺に降るのかトキヤ…。うむ、エレン様の幸せをサポートするのが我々の仕事…しかしエレン様に怪我をさせないのも仕事…。これは迷うな」

トキヤが話を振ったのはカナリヤのマサト。
マサトもトキヤ同様に人間の言葉が喋れるのだ。
マサトは数年前にこの屋敷にきたのだ。

マ「レン、お前ならわかるのではないか?」

レ「やっぱり最後はオレに来ると思ったよ…。エレン嬢の好きな風にするのが一番なんじゃないかい?」

マサトが話を振ったのはゴールデンレトリバーのレン。
レンも同様に…もうわかるであろう。

『え〜。みんな真剣に考えてよ〜、』

「「「そんなこと言われましても…」」」

エレンは頬を膨らませて脚をばたつかせた。
3匹はどうにかしてエレンの機嫌をとろうと策を練った。

レ「あ、いーこと思いついちゃった♪」

『え!?なになに!?』

沈黙を破ったのはレンの楽しげな声だった。
レンの一言でエレンは顔を明るくさせた。
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