第4章 *3話*
「優悠くん、惚れっぽいもんね」
「うん。聞いた話だと、落としたハンカチ拾ってくれた女の子が自分に気があると思って告白したらキモイって言われたんだって」
「かわいそ....」
優悠くんって馬鹿なんだろうね。
雪那は楽しそうに話すけど、私からしたら残念にしか聞こえない。
しかも、優悠くん。
まだ希夜ちゃんの横でブツブツ言ってるし。
「まぁ、俺なら幸せに....」
「だいぶ哀れに聞こえてくるけどまだ続ける?」
希夜ちゃんは呆れたように言う。
優悠くんはふてくされたようにブツブツ言うのをやめた。