• テキストサイズ

【黒子のバスケ】ミルフィーユ【逆ハー】

第6章 キセキの世代・黄瀬涼太


side



「?!」
(カ、カントク……今の本当ですか……?)

「ふふーん!凄いでしょ!」



数日後。
今日の練習、初めはカントク不在で行っていた。


練習試合を組みに行ってくるというのは聞いていた私。
彼女が居ない間、せっせとマネージャーの仕事に励んでいたのだが……

「!」って、戻って来たカントクに手招きされたから行ってみてビックリ。とんでもない学校名を耳にした。


……この人、よりによってあそこと練習試合を決めてきていたのだ。



【海常って……あの涼太くんが行った学校じゃないですか!】

「そうよ!も久々に会えるだろうしいいじゃない!」

(いや私……彼の事はちょっと……)



海常高校……。
今年キセキの世代の1人、黄瀬涼太を獲得した強豪校である。


ただ練習試合する分には全然問題はない。
けど……私は涼太くんがちょっぴり苦手だ。

私が困ってても、彼はお構いなく好き好きアピールをしてくるから。



「嬉しくなさそうね?」

【嬉しい半分嫌々半分です……】

「どうして嫌なの?黄瀬くんって確かモデルやってるわよね?かっこいいんでしょ?」

(まあかっこいいんだけど……うぅ……)



きっと……いや絶対会ったら抱きつかれると思って、私は今のうちに彼について色々話した。


いつも私を抱き上げる事。
「っち!」って付いて回る事。
自分で言うのは躊躇うけど、涼太くんは私の為なら何でもする事。


これを全部カントクに話したら……目が全く笑ってない顔でこう言われた。



「へぇ、なんか鬱陶しいわねぇ!」



鬱陶しいとは思った事ないけど、常にくっ付いていられると困るもの。
何回告白されても、私は毎回断ってきた。


けどそれでも彼は諦めない。
「いつか絶対振り向かせてやるっス!」とか言って、逆に気合いが入っている。



(あぁ……どうなっちゃうんだろう……)


/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp