• テキストサイズ

【ハイキュー】短編中編つめあわせ

第16章 告白(山口 忠)


はあ、とため息をついた俺の袖を、早川が引っ張った。

「なに?」

「試合、見に行ってもいい?」

早川がもう一度さっきの質問をしてきた。

「俺控えだから、多分出れないよ。あ、でもツッキー出るよ。それでもよければ……。」

今度は正直に答える。

「それでもいいよ。今回だけじゃないもん。これから3年間たくさん試合するでしょ。私、次もその次も見に行くから。
だって山口が練習がんばってるの知ってるもん。試合出たいから頑張ってるんでしょ。
私は、そんな山口のことを応援がしたいの。」

早川は顔を少し赤くしながら言い切った。

俺は、そんな彼女がかわいいのと、うれしいのと、はずかしいのとで胸がいっぱいになる。

「うん。見に来て。」

それだけ答えると、彼女は大きく頷いた。



まだ一年の春だ。まだまだこれから、時間はたくさんある。

俺は、これからもっともっと頑張って、ツッキーと一緒にコートに立ちたい。

そして、彼女にその姿を見てもらいたい。

そう思った。




「告白」Fin.
/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp