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ワールドトリガー~大切なもの~

第13章 正式入隊日


城戸「近界民にさらわれた人間を近界民が、奪還するか……。馬鹿げた話だ……」

この言葉に私は少しムカついた
だが、城戸司令は話を続けた

城戸「近界には無数の国がある。どの国にさらわれたか判別するのは困難だ。

そもそも、被害者がまだ生存しているかどうか………。
残念だが救出はあまり現実で気ではないな」

私は拳を思いっきり握り、歯を食いしばって、怒りを押さえ込もうとした
風間さんは私の様子に気がついたのか、肩に手をおいて目で「落ち着け」と言ってきた

忍田本部長はその様子を見ながら城戸司令に

忍田「だから助けに行くのはやめろと?
可能性で論じることではないだろう」

城戸「子供が想像するよりも世界は残酷だと言う話だ」

林藤「でもまあ、何か目標があった方がやる気出るでしょ。救出だろうが、復讐だろうが。なあ?蒼也」

ボスはそういって風間さんに尋ねた

風間「……三輪あたりはそうでしょう。……自分は別に兄の復讐をしようとは思っていません」

夏海(……風間さんの……お兄さん……?)

林藤「お?遠征で少し価値観変わった?」

風間「自分は何も今までと変わりません。ボーダーの指令にしたがって近界民を排除するのみです。

三輪は先月の小競り合い以降、何やら悩み込んでいる様子ですが………」

林藤「ありゃま、どしたの?」

風間「嵐山に何か言われたようです」

林藤「へぇ、なんだろな」

そのとき迅さんが中に入ってきた

迅「どもども遅くなりました。実力派エリートです」

夏海「迅さん……」

迅「よっ!夏海」

夏海「どうも」

忍田「よし揃ったな。では本題に入ろう。

今回の議題は近く起こると予測される……近界民の大規模侵攻についてだ」

私たちはそれぞれ空いている席に着いた
風間さんのお兄さんのことも気になったが、今は会議に集中した









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