第13章 正式入隊日
朝霧side
空閑「あれ?まだやるみたいだぞ?」
木虎「なんで……!?もう充分負けたでしょ……!?」
空閑「さあ、なんかしゃべってたっぽいけどな」
烏丸/夏海「………」
《ラスト一戦開始!》
空閑「さあ、どうする?オサム」
みんなが、見守っているなか2人の戦いが始まった
修はまず始めに超スローの散弾を使った
風間さんは透明のままでは防御ができない
夏海「ナイス、修……でも、カメレオンなしでも風間さんは強いよ」
風間さんはスコーピオンで散弾をさばいていく
次に修はレイガストを盾に弾を構えた
アステロイドを放つかと思いきや、シールドチャージで、風間さんに突進していった
そのまま壁に追い込んでレイガストで風間さんを閉じ込めた
修は一部だけ穴を開けてアステロイドを叩き込んだ
ドンッ
空閑「決まった」
だが、修は伝達系を切断されてしまった
木虎「……惜しかったわね」
空閑「……いやそうでもないよ」
風間さんもトリオン漏出過多で、ダウンして、勝負は引き分けとなった
《模擬戦終了!》
修は風間さんと0勝24敗1引き分けという結果になった
木虎「風間さんと引き分けるなんて……!」
烏丸「勝ってないけど、大金星だな」
修のほうを見ると遊真とハイタッチしていた
烏丸「うちの弟子がお世話になりました」
夏海「どーも、風間さん」
風間「烏丸、朝霧……。そうか……お前たちの弟子か」
夏海「あ、私は何もやってないですけどね」
風間「そうか。烏丸、最後の戦法はお前の入れ知恵か?」
烏丸「いえ。俺が教えたのは、基礎のトリオン分割と射撃だけです。あとは全部あいつ自身のアイデアですよ。どうでした?うちの三雲は」
京介がそう問いかけると風間さんは換装をときながら言った
風間「……。はっきりいって弱いな。トリオンも身体能力もギリギリのレベルだ。迅が押すほどの素質は感じない。
………だが、自分の弱さをよく自覚していてそれゆえの発想と相手を読む頭がある。知恵と工夫を使う戦いかたは俺は嫌いじゃない。邪魔したな、三雲」
空閑「あれ?俺とは勝負してくんないの?」
風間「……勝負?お前は訓練生だろう。勝負したければこちらまで上がってこい」