第3章 個人ランク戦
キーンコーンカーンコーン
すべての授業が終わり、私は帰ろうとしていた
朝、あんなにうるさかったクラスメイトは何事もなかったように帰っていく
五月「これからボーダーの仕事ある?」
夏海「ううん、ないよ。五月は委員会ないの?」
五月は風紀委員のため、なにかと忙しいらしい
そのため、最近は一緒に帰る日が少なくなっていた
五月「ないよ、帰ろっか」
五月「――――それにしても、やっぱり夏海は他の人としゃべるの嫌いだよね」
夏海「めんどくさい。五月以外はしゃべらなくても支障ないし」
五月「あはは……そんな調子でボーダーでうまくやっていけてるの?」
夏海「いけてるよ………多分?」
夏海/五月「……プッ、あはは」
夏海「…あ、本部によっていくね」
五月「うん、じゃあね」
私は五月と別れたあと、連絡通路を通って本部に入った