第10章 黒トリガー争奪戦
私は走りながら迅さんの方にも視野を広げて、見ていた
ちょうど迅さんが太刀川さんに大ダメージを与えたところだった
そこまで見てもう大丈夫だと思い、自分の仕事に集中するため、隠密をといて、バックワームを起動させた
ザッ
古寺「!?どうしてここに!?」
私は答えずに弧月を振った
夏海「旋空弧月……!」
ズバッ
ドッ
古寺君は緊急脱出したため、すぐに奈良坂先輩の方に駆け出した
奈良坂「どうしてスナイパーの位置が分かる?」
夏海「『強化広域視野』それが私のサイドエフェクトですから」
奈良坂「サイドエフェクト!?」
夏海「おしゃべりはここまでです」
古寺君よりは時間がかかったが、奈良坂先輩もすぐに緊急脱出した
・・・
迅側
歌川君はすでに緊急脱出していて、太刀川さんたちも限界だった
ドンッ
ドンッ
太刀川「!?どういうことだ?いくらなんでも速すぎる」
迅「『強化広域視野』あいつのサイドエフェクトだよ」
私は迅さんの隣にたった
迅「勝負ありだな」
風間「なるほどな………。いずれ来る実践に備えて手の内を隠していたと言うわけか」
迅「悪いね。生粋の能ある鷹なもんで」
太刀川「……だが、風刃の性能は把握した。あと3週間……正式入隊日までの間に必ずお前たちを倒して黒トリガーを回収する」
迅「残念だけど、そりゃ無理だ」
迅さんがそういったあと、2人は緊急脱出した