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ワールドトリガー~大切なもの~

第18章 本部の隊員


それを聞いて私は頭の中で計算をした
カゲ兄が隊務規定違反で減点されていなければ14000ポイントは軽く越えている

夏海「じゃあカゲ兄ってものすごく強いってこと?」

影浦「ふん、まあな」

ドヤ顔でカゲ兄はいった

絵馬「なんでドヤ顔…………」

影浦「うるせー」

そこからはだんだん話がそれていってカゲ兄の話がいっぱい聞けた
口が悪いから誤解されてないか心配だったけどゾエさんもユズルくんもちゃんとわかってくれているみたいで安心した

話し込んでいると京介が迎えにきた、と連絡が入ったため帰ることにした
京介からだとわかった私は変に意識をして顔が赤くなったのをカゲ兄は見逃さずニヤニヤしてきたが無視して作戦室を出た


熱くなった顔をあおぎながら私は京介が待つ出口へと向かった



…………………が

夏海「………うそ…………迷った……?」

10分歩いているのにいつまでたっても出口につかない

夏海(本部が広すぎるんだよー!

………でも、まさか迷うなんて……)

と思っていると影浦隊の作戦室が見えてきた

夏海「どうして!?

…………と、とにかく京介に連絡を……………」

私は京介に迷ったことと今いる場所を送った
カゲ兄に言うとバカにされるのが目に見えているため絶対に言わない

私は京介が来るまでおとなしく待っておくことにした
だが、5分経っても京介は来ない
私は廊下に座り込んだ

「………何やってる?」

その声に顔をあげると長身の男性が立っていた

夏海「えっと…………迷ってしまいまして………」

「名前は?」

夏海「…………へ…?」

いきなりの言葉に私は情けない声が出た
その様子に男の人は少し苛立ちを見せた

「名前だ!」

夏海「はい!

え、えと……朝霧夏海……です」

「…………朝霧……?どこかで………。

まあ、いい。
俺は二宮、二宮匡貴だ。

で、どこに行きたいんだ?」

夏海「あ、いえ、知り合いが来てくれるそうなので大丈夫です!
お気になさらず……」

二宮「フッ…………。お前面白いな」

夏海「え!?何がですか?」

二宮「そんなに固くならなくていい。
もう少し肩の力を抜け」

そういって二宮さんが私のとなりに腰を下ろした

夏海「あの、……………二宮さん?」

二宮「なんだ?」

夏海「どうして座ってるんですか?」


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