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ワールドトリガー~大切なもの~

第18章 本部の隊員


影浦「だってじゃねー」

それからカゲ兄は何をいっても聞いてくれないまま影浦隊の作戦室についた

夏海「おじゃまします……」

影浦「ほら、さっさと来い」

入り口で立ち止まっている私を手招きする
私が小走りではいっていくと、二人の男の人が驚いていた

「カゲが女の子を連れてきてる!」

「明日世界が終わるんじゃない………!?」

影浦「うるせー!黙ってろ!」

夏海「あの、カゲ兄がいつもお世話になってます……」

「うんうん。彼女さんも大変だね。……ってカゲ兄!?どういう関係?」

夏海「昔よく一緒に遊んでて……」

「あーなるほど!ささっ、座って!」

夏海「は、はい……」

促されるままにソファに座る
話の流れが速すぎてカゲ兄を見ると、溜め息をついていた
私の視線に気がついたのか何も言わず頭をくしゃりと撫でられた

「…………どうぞ」

おとなしい方の男の子がお茶を出してくれた

「あ、ありがとう……」

「……おっと!まだ、自己紹介してなかった!俺は北添尋18歳。ゾエさんでいいよ」

「絵馬ユズル14歳です」

夏海「ゾエさん……とユズルくん……。
私は朝霧夏海です。よろしくお願いします」

北添「よろしくー」

それから少し話してわかったことはゾエさんはとても優しくて、ユズルくんは意外と面白い、ということ

カゲ兄はいい仲間を持ったんだなと思っていると
オペレーターがいないことに気がついた

夏海「カゲ兄、オペレーターさんはどこにいるの?」

影浦「あー、アイツまだか?」

絵馬「まだ来てないよ」

北添「仁礼光って子がウチのオペレーターだよ」

夏海「仁礼光さん………」
(カゲ兄をサポートするなんて大変だろうな……)

影浦「おい、夏海………」

カゲ兄がこちらをじとっと見ていた
私はその視線から逃げるようにお茶を飲んだ

影浦「夏海……。お前強いのか?」

夏海「んー…どうだろう……。今確かポイントは7000ぐらいだったと思うんだけど…………」

絵馬「強いんだね。朝霧先輩」

夏海「まだまだだよ。カゲ兄はポイントどのくらい?」

影浦「あー、6000位だったかな。覚えてねー」

夏海「6000!?少なくない!?どうして!?」

北添「隊務規定違反で8000ポイント減点されたんだよ」

影浦「おい、ゾエ!」


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