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ワールドトリガー~大切なもの~

第17章 ボーダー復帰


佐鳥「二人ともヤバイな………」

三輪「個人ランク一位と二位の戦いだ。当然だろう」

米屋「あー、俺もやりたくなってきたなー」

出水「お前さっきも緑川とやったばかりだろ」

米屋「そんな昔のこと知らねーよ」

三輪「はあ………。槍バカでもなく、戦闘バカでもなくただのバカだな…」

米屋「なんだと!?秀二!」

ガヤガヤとうるさくなる一方で私ははずっと黙っていた


風間さんと太刀川さんが戦っている間無意識に声が出てしまっていた
抑えきれないほど戦いたいという気持ちが溢れてくる
でも、それとは反対に不安が波となって襲ってくる


私は手にギュッと力を入れ握りしめた


二人の戦いを見ていると、自分だったら………と考えてしまっていた


せっかくボーダーをやめる決心が、ついていたのにそれが崩れていく

二人が出てきたときには私はトリガーを使いたくて仕方がなかった

皆がこっちを見ている

烏丸「戦いたくなったか?」

夏海「………っそんなこと……!?」

最後まで聞かず京介は私の手をとり、手にあるものを握らせた

(これは………)

見なくてもわかる
ずっと大規模進行が終わるまでは肌身離さず持っていたもの

京介の手が離れ、それを握ると一週間ほどしか離れていないのにひどく懐かしくなった
それに、とてもしっくりくる

烏丸「起動して」

京介に言われるがままトリガーを起動させる

夏海「トリガー、………オン」

少し震える声で言うとあっという間に換装体になった
懐かしい……

出水「制服より似合ってんな」

緑川「そっちのがいい!」

米屋「ランク戦やろーぜ!」

夏海「いやっ……………それは……」

太刀川「俺もあとでやる!」

夏海「…だから私はっ……………ちょっと陽介先輩…!!」

私の抵抗もむなしくブースにいれられた
出水先輩も入ってきて機械を操作する

出水「ほら、行ってこい!」

バシッと背中を叩かれ気づくとそこは市街地だった

米屋「皆が予約してるから5本勝負といこうぜ!」

夏海「しょうがない………」

といいつつ私はワクワクしていた

陽介先輩が槍を構える
私も弧月を抜いた

夏海「!!」

私は弧月を握っている手を見た

米屋「行くぞ!朝霧」


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