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ワールドトリガー~大切なもの~

第17章 ボーダー復帰


夏海side

夏海「うー…………ん……」

目を開けるとそこは久しぶりに見る本部の訓練室だった

烏丸「起きたか」

夏海「えっ、う、うん………」

京介の方を見ると意外にも距離が短くてドキッとした
ボーダーの人は皆そこそこイケメンだけど京介はそのなかでもかなりイケメンの部類だと思う


そんなことを考えていると目の前に顔が現れた

緑川「久しぶり!夏海先輩っ!!」

夏海「わぁっ!!」

私は驚いて反射的に近くにあった京介の服をギュッと握った

夏海「……なんだ、駿くんか。驚かせないでよ」

緑川「ごめん。まさかそんなにビックリするとは思ってなかったからさ」

夏海「ううん………大丈夫。

私もう帰るからあとは皆で楽しんで」

一同「「「「ハァァ!!??」」」」

私のその言葉に呆れる者、キレる者がいた

夏海「え?」

出水「いやいや……ここまで来てそれはねーだろ」

三輪「何をしに来たのかまるで分かっていないな…」

太刀川「朝霧、俺と模擬戦しろ!」

夏海「………。太刀川さん……ごめんなさい。

私はもう二度とトリガーは持たない。
ちょうどよかった。今から城戸さんに言ってきます」

といって、会議室の方に歩いていく私

ギュッ

夏海「!?」

私は京介に抱き締められていた

夏海「ちょっと京介。離し「離さない」……は?」

京介は何も言わず私の手を引いてソファーに歩いていく
私をソファーに座らせると正面に立って見つめてきた
京介はいきなり私に対して頭を下げた

烏丸「見るだけでもいいから!ここにいてくれ」

夏海「………わかったよ。わかったから頭あげて?」

かなり注目を浴びているため恥ずかしかった

まずは、駿君と陽介先輩の対決だった
私は最初はボーッと見ているだけだった

だけど、二人がほぼ互角の戦いをしているときにドクンッと心臓が音をたてる

結果は陽介先輩の勝ちだった

私は結果に頭が回らなかった

夏海(ダメ…………このままここにいたら……)


自分でも今戦いたいと思っているのがわかっていた
でも…トリガーを持つのが怖い

私は何も守れなかったから……






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