第17章 ボーダー復帰
夏海「ちょっと!?下ろして!」
私は京介に横抱き、所謂お姫様だっこをされていた
恥ずかしいのもあるし、逃げたいのもあって私はバタバタ暴れた
烏丸「何?落としてほしいの?」
ニヤリと笑う京介の胸を叩いて
夏海「ちがう!!“下ろして”って言ってるの!」
烏丸「それはできないな」
そういうと京介は私を抱いている腕にギュッと力を込めた
ドキッ
不覚にも京介の行動にときめいてしまった私は、頭をふり、下りるのは諦めることにした
逃げるなら京介が自分から下ろしたときに逃げればいい
私はおとなしく京介に身を任せることにした
後ろでは陽介先輩たちが何やらこそこそ話しているが、最近まともに寝ていなかった私に睡魔が襲ってきた
寝てはいけないと思ったが、京介が歩く度に少し揺れるリズムが心地よくて私はすぐに眠りに落ちた