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ワールドトリガー~大切なもの~

第16章 最悪の目覚め


病室へ戻るとボスと忍田本部長がいた

林藤「おー帰ってきたか」

忍田「身体はもういいのか?朝霧君」

夏海「はい。明日には退院できるそうなので。
それよりお二人はどうしてここに?」

林藤「夏海が目を覚ましたって聞いてな」

忍田「大規模侵攻のときは悪かった。
君にすべてを背負わせてしまった」

夏海「本部長が謝ることではありません。
私が倒れたのは私が弱かったからです」

忍田「そんなことはない!君がいなかったらもっと被害が大きくなっていただろう」

忍田本部長の目は真剣だったが私はその言葉を信用できなかった

夏海「………ボス。忍田本部長」

林藤「ん?」

夏海「しばらくボーダーから離れさしてもらえないでしょうか?」

林藤「何!?」

忍田本部長はなにも言えないでいる

夏海「お願いします」

私は頭を下げた

林藤「……わかった……。詳しい話は明日しよう」

夏海「ありがとうございます」

忍田「林藤!?」

林藤「行こう」

ボスと忍田本部長は帰っていった



コンコンッ

夏海「どうぞ」

夕方になっていた

入ってきたのは五月だった

五月「よかった。身体は大丈夫みたいだね」

夏海「五月……!……身体はってどういう意味よ……?」

五月「だって無理して笑ってるじゃん?
昔からずっと一緒にいるんだから、隠しても無駄だよ!」

ドヤ顔で言う五月がおかしくて笑ってしまった
二人で少し笑ったあとに五月が真顔で言った

五月「で、大丈夫なの?」

五月には嘘は通用しないので素直にすべて話した


五月「なるほどね。………それで夏海はいいの?」

夏海「何が?」

五月「何がって……ボーダーと距離を置くって話!

ボーダーに入ってからの夏海はなんか変わったよ。明るくなった」

夏海「いいんだよ。私はなにもできない……」

五月「わかった…。

それと支部から出るんだったら私の家に来る?」

夏海「いいの?」

迷惑じゃないのかと聞くとなに言ってんの!と言われた

五月「お母さんたちも会いたいっていってるし、大歓迎!」




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