第3章 1
「お疲れ様でしたー!」
12時ちょっと前、仕事を早めに終わらせて次の仕事の準備をする
「お疲れちゃん、ドラマ頑張りなよー?」
「あったりまえですよ!じゃあ、また明日」
そう言って私は事務所を出た。
「え、明日ってことはまた事務の仕事するのね・・・」
と、扉の向こうで松本は呟いた。
12:35
いつものカフェでランチを取る
今から仕事だから軽めにしようと考えてとりあえずハムサンドにしようと注文して席に座る
これでも多いくらいだろう、いつからかは忘れたがあまりご飯が食べれないのだ。
食べ過ぎて仕事中に気持ち悪くなってはダメなのであまり食べない。そのせいかこの世界に入ってから体重がゴソッっと減った、まぁそれはそれで好都合な訳で。
「あ」
「あ」
ハムサンドを口に入れた瞬間に目に入った人物はまぁ、同期といえば同期の寿嶺二だ。
「げぇぇぇ」
「ちょ、酷い酷い!!」
「なんで嶺二が此処に・・・」
「いやぁ、今から事務所に用事がね」
「あっそ」
「なになにその調子じゃ今日も事務してたの?」
「最近日課だよ」
「大変だねぇ」
こいつ絶対大変だと思ってない
「あ、そうだ。ハイっこれ」
「何これ」
「ランランから預かってきたの」
「え?」
嶺二から渡されたのは紙だ
「蘭丸から?なんだ・・?」
カサッと紙を裏返せばなにか文字が
「あ、ごめん!ちゃん、僕そろそろ行かないと・・・それ!ちゃんと渡したからね!じゃ!」
慌しいやつ・・・あ、ほらこける
まぁ良いや、と紙に目をやる
「こないだの飯ありがとな」
え、これだけ?
え?え?
こないだっていつ?昨日も一昨日も作ったんだけど?!
「いや、うん・・・・まぁ良いか」
良く分からん