第1章 美しき島と泉と少女
そしてゆっくりと木の影から出てきたのはゾロだった
ゾロはミゲルたちが来る少し前にこの泉に来ていた・・・
ゾロは島を良く知っておくために
ミゲルに許可を取ろうとしていたのだが
食器の片付けをしていた為に声をかけずに家の外で待っていた
するとゾロは家の周りだけでもっと思い動き始めたはいいものの
森の中にあるミゲルの家は
ゾロを迷子にさせることは造作もなく
ゾロは本来の目的を忘れて
家まで帰ろうとしていたのだが
結局家には着かずに
泉まで来てしまったのだった
その輝く泉に意識を持っていかれたところを
ミゲルたちが現れて
仕方なく隠れていたのだったが
ゾロがいることはミゲルには分っていたようだった
ゾロ「(ナミが見たら飛びつくな絶対に)綺麗なところだな」
ゾロはそもそも隠れる必要はなかったなっと改めて考えて
ミゲルに呼ばれ姿を現した
ミゲル「ここはイズミ様の家です。コハクそんなに彼を威嚇してはいけません。お客人です」
コハク「(ミゲル!!!こやつは海賊だぞ!!)」
ミゲル「大丈夫です。私が保証します。彼がここに来たのは森が彼の侵入を許したということです。森の意思はイズミさまの意思」
ゾロ「お前確かミゲルだったか?そいつと会話しているのか??さっきの蛇のように話せるのか??ここの動物も」
ゾロはコハクに話すミゲルに問う
普通なら動物の声を聞ける人間は早々いないのだが
ミゲルは特別だった
ミゲル「はい。私は動物の声も森の声も聞こえます」