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誰よりも輝いて【黒バス 笠松 幸男】

第9章 初恋はウソの味



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小学校を卒業し、家から右に真っ直ぐ行った先にある若菜屋の前にある大きな交差点を左折し、坂道を下ったところにあるS中学校へと進学した。



家から一番近い、公立中学。友達とかそんなに居ないから、幼馴染みの廉と一緒の学校にした。




今日から中学生とか…嫌だな。



緊張するな…。



今日は、入学式。



式のあとは、クラスごとに教室行って、あとは自己紹介とか担任の話とかその程度なはず……。




はやく帰りたい。



一秒でもはやく、学校なんか、勉強する以外、そこまで楽しくもないところだし……。





本当なら、廉と一緒に登校すればいいはずなのに、お父さんと、廉のお父さんお母さんとおばあちゃんと、みんなと一緒に登校すれば、まだいくらか落ち着いていられたのに…。






新入生代表の挨拶をしなきゃいけないとか…



先週電話があった。




…本当はやりたくない。



変に目立つし、良いことなんてなにもない。



人に教えるのは、その人のチカラになれるから好きだけど、学力を見せびらかすみたいなのは嫌いだ。




そんなことのために、勉強しているわけじゃないのに…。




はぁ……




嫌だな……。




どうせ、【なに?あのちびっこが入学試験一位?】みたいな空気になるんだ。




知ってるよ。




その反応…。






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