第2章 親善試合
[そうだな…今回の試合で改めて思ったよ。お前らを見てると心底ヘドが出る。ここにいる奴ら全員、いやこの国でバスケごっこをしている奴ら全員、今すぐやめるか死んでくれ」
「…」
[お前らにわかりやすく例え話をしてやるよ。人間とほぼ同じ知性を持つサルがいたとしてそいつらが相撲をしてんだよ。まわしをしてルールも慣習もそっくりマネてよ
である日、お前らの国の力士にこう言ってくんだ。同じ力士気取で「僕らと一緒に相撲をしようよ!」
お前がもしそのサルと相撲をとることになったらどう思う?ブチ殺したくなるだろーが!
親善とか笑えねーんだよ。子供連れてこいと言ったのはそんなサルの子供の夢をつぶしたかったからだ。家族連れでこいと言ったのはそんなサルの家族に最低の思い出をプレゼントしたかったからだ
一言だあ?まずはお前らはサルってことを自覚しろ。サルにバスケをやる権利はねえよ!ははははははははは]
そう言った彼は笠松の手に唾を飛ばして笑いながら去っていき、それを見ていた観客はなんとも言えない表情を、それぞれ後輩と誠凛の選手はブチギレそうな表情で画面を見ていた
中でも光と影、「キセキの世代」はただ悔しそうな表情、もしくは無表情で画面を同様に見ていた
そんな中「待てコラガキ共ー!!」Jabberwockを止める声が出た。その声の主は相田景虎だった
[せっかく来たんだ、もう少し遊んでいけよ。オレがおごってやるからよ]
[はあ?どういうことだ?]
「…パパ?」
「てか英語…!?喋れたのか…」
[そんで一週間後リベンジマッチだ…!!コッチが負けたらオレが腹でも切ってやる!テメェらが負けたらワビいれた後イカダでも使って自力で家帰れ!!]
[ああ?何言ってんだオッサン、なんでオレ達がもう1回試合やんなきゃなんねーんだ。バカか)]
[待て、オレはこのまま黙るサルなら許せるがナメた口きくサルはカンベンならねぇ。オッサンのハラキリショーなんざどうでもいいが、なんなら違う形で償いはしてもらうぞ]
[オイオイマジかよー]
[一週間後…2度とナメた口きけないようにしてやるよ]
「ちょ…パパ…リベンジマッチって、メンバーはどうするつもりなのよ!?あんな奴らに勝てる奴なんて…」
「…そんなもん…あいつらに決まってんじゃねーか…!!」