第8章 覚醒と勝敗
残り時間4秒、ベンチからはドリブルする彼に「いけぇ黒子ー!」と声援を送っていた
だがそんな黒子を前にナッシュ「ふざけるなぁ!!」回り込んだ
「負けるもんか…ボク達は絶対に勝つ!!」
[つけあがってんじゃねぇよサルが!オレに勝とうなんて100年早ぇんだよ!テメェごとき一瞬でつぶしてや…]
「一人じゃねぇよ、カン違いすんな」
「勝つのはオレ達だ」
ゴール直前に、黒子の後ろからは現・光と元・光である火神と青峰が走ってきており、「終わりだナッシュ!!」と口を揃えていった
幻影のシュートのフォームで黒子が2人にボールを上げると、ナッシュはブロックに跳び、対し「決めろー!!」とベンチから、キセキから、観客が声が上がった
火神と青峰はそれに返事をするかのように「くたばれ!!Jabberwock!!」とナッシュを吹き飛ばしダンクを決めた
その瞬間、時間は0秒を、点数は92対91を表しており、みな立ち上がった
「試合終了ー!!」
「うおおおっやったぁー!!
「VORPAL SWORDSの勝ちだー!!」
喜ぶVORPALSWORDS側のベンチでは相田が笑っており、桃井が飛び跳ね、苗字が彼女に手を取られ一緒に飛び跳ねるようになっていた
そのとなりでは日向、若松、高尾が声をあげており、黄瀬が紫原の背中を押してコートへ向かい各々ガッツポーズをとった
しかしそんな中、[ふざけんなぁ!!]とシルバーからの怒りの声があがった
[マグレだ!!マグレに決まってんだろうがこんなもん!!
もう一度やりゃあすぐにわかるぜオイ…]
[…やめろシルバー、みっともねぇ。勝負は結果が全てだ
アイツらの方が強かった…それだけだ]
[…クッ…クソッタレがぁあー!!]
そんな声の後、彼らは挨拶をし、再び声をあげて喜んだ
バスケ界の無念は、果たされたようだった