第2章 親善試合
「あッ出てきたっスよ笠松先輩!」
「おぉ」
「わはっホントに出てらっ、ホラホラお兄さん出てますよ」
「おわっあの人髪切ってんじゃん」
「アゴリラ髪何があったアル…!!」
「ハラいてぇ…」
「ホラ征ちゃん始まったわよっ」
「おーひぐっさんでてるよー」
それを画面越しみ見ている後輩達はそれぞれ先輩の姿を見ており、誰が誰かはまあ想像としてもらおう
メンバーを見た相田は「なんかすごい懐かしいメンバーね」と驚いており、日向が「この特別試合の予選を兼ねたストバスの大会で優勝したらしい。ストバスの有名選手やプロもいたらしいのにすげーよなー」と目を見開いていた
反対側からはJabberwockが出てきて観客は盛り上がったが、今吉は「…あれがほぼタメとか…ウソやろ?」と苦笑いを浮かべていた
その頃画面越しに見ている紫原は「ねぇ室ちん〜この人らってスゴいの〜?」と氷室に問いかけ、それに氷室は話を始めた
「…直接はやったことはないが、動画で試合を見た印象では「キセキの世代」と同等…いやそれ以上かもしれない
…ただオレがUSAにいた頃耳にしたのはとにかく悪い噂ばかりだったよ」
そこで試合が始まり、まずはJabberwockボールでゲームは始まり、ナッシュに笠松がマークについて冷静に分析を始めた
「(パスもらって即ドリブル…よく言えばスムーズ、悪く言えばルーズ、やっぱストリートはテンポが違うな。さあ…どうきやがる!?)」
ナッシュはその場で素早く、青峰に負けない速さでドリブルを始め、その速さに驚いた今吉は「うわはっなんやアレ速すぎやろ!!人間技ちゃうで!!」と笑っていた
次の瞬間、ナッシュは両手を広げ[さあボールはどこかな?]と言って笠松を困らせた
ボールはナッシュの真後ろにあり、彼はボールを肘で突いてパスを出した