第2章 親善試合
その翌日の朝、相田が自宅の階段を降りているとちょうど父である景虎がヨロヨロと帰ってきた
「パパ!もしかして今帰ってきたの!?」
「あー」
「Jabberwockの案内役だったんじゃないの!?」
「いやぁちょっと六本木のキャバクラに…」
「どこ行ってんじゃエロ親父!!」
「違う聞いてリコたん!!」
相田に蹴られた時にバキッと音を鳴らしていたが無事なのか、景虎は鼻血を出しながら、また赤い頬を抑えながら「Jabberwockのガキ共がそーゆーとこ行きてーって言うからよー」と説明した
それに相田は「…え?」と驚きで声を出した
「Jabberwockって年みんな私達と同じくらいじゃないの?」
「別にちょっと可愛いねーちゃんとお話できるだけだって、昼にはちゃんと取材や観光案内したんだぜ?」
「まぁそういうお店知ってること自体軽蔑に値しますよね」
「誤解だよリコたん!敬語はやめて!!…けど実際お話じゃすまなかったけどな…」
「え?」
「失敗だったぜ、心底…」
キャバクラで見た光景、倒れる人に散らかるテーブル、グラスなどの惨事になっていた光景を思い出した景虎は「…悪ガキなんてもんじゃねぇぞありゃあ。明日の試合も無事終わるかどうか…」と不敵な笑みを浮かべ、「あー胃が痛ぇ」と言っていた
そのまた翌日、親善試合の日である。会場には屋台がでており、たくさんの人がやってきていた
「さあ!!長らくお待たせいたしました!!もはや説明不要のアメイジングストリートバスケットボールチーム!!Jabberwockのエキシビジョンマッチ、いよいよスタートです!
初めに日本の特別チームの紹介です!!」
「おー」
「おおっ!マジであの人達がやるのか!」
会場に来ていた日向は思わずそう声を出してしまい、隣でフランクフルトを食べていた相田も目を見開いていた
「チームStrky!!」と紹介されたメンバーは4番に元桐皇主将の今吉、5番に元洛山マネージャーの樋口、6番に元秀徳キレ役であったの宮地、7番に元海常主将の笠松、8番に元陽泉主将の岡村というメンバーだった