第7章 「天帝の眼」と「魔王の眼」と「本気」
倒れた紫原は左手をついてしまい、それを視た赤司と緑間が「紫原!!」と叫んだ
次の瞬間、紫原は「あ”っぐっ…う”う”~っ!!」とうなり始め、レフェリーストップが鳴らされた
それに気づき監督・マネージャーが全員様子を見に駆け寄った
「…どう?」
「…ダメだ…落ちた時に手首に全体重がかかっちまった…まず間違いなく折れてやがる…!!」
「名前ちゃんも…同じ…?」
「…うん。折れてる」
その会話を聞いていた火神は[ざけんなわざとやりやがったな!!]と英語で叫んだが、シルバーはまるで何も知らないかのように話しを始めた
[何騒いでんのか知んねーが、事故だ事故。これぐらいの衝突ゴール下じゃよくあるだろーが
不運としか言いようがねぇなぁ!だが、勝負ってのは結局最後まで立ってたモンの勝ちなんだよ!!]
その笑いに青峰が「テメェ…!!」緑間が「クズめ…」と反応する中、紫原は「どいてよ」と言って試合に出ようとした
だがそれに景虎は「お、おいムチャだ!」と彼を止めた。がしかし紫原は「知るか、あのカス…ヒネリつぶしてやる」と青筋を立て言った
だが彼の後ろから黒子が「ムチャはダメです紫原君。交代して下さい」と声を掛けた
「だからオレがやるって言っ…」
「大丈夫。キレてるのはボクも一緒です。絶対に勝ちますから」
そう言った黒子は今までにないくらい怒っており、彼らと同じく青筋を立てていた
そんな彼を紫原は珍しいからなのか、驚いたような表情で見ていた
黒子の言葉が日本語のため言っていることが理解できないJabberwockのメンバーはシルバーに[おいシルバーなんかおチビちゃんがえらくニランでるぜ]と声を掛けた
するとシルバーは[あー?]と返事だけし、ナッシュは[ハッ…]と鼻で笑った
しかし黒子の様子を見た紫原は溜め息を吐いて、震える左手を押さえながら口を開いた
「ハー…わーかったよ。じゃあとは任すわ~
そんかわし~…マジであいつらボコボコにしといてよねー?」
「はい…!」
そう返事をした黒子は上に来ていた服をを脱ぎユニフォーム姿になりコートへと出て行った
現在の点数は79対87でJabberwockが勝っていた