第7章 「天帝の眼」と「魔王の眼」と「本気」
そこからVORPALSWORDSの反撃が始まり、赤司から紫原に再びボールは回された
その際シルバーは[なめるなサルがぁ!!]と言いながらブロックに跳んだが、紫原は「うぉああああ!!」っと言ってシルバーを吹っ飛ばし、シュートを決めた
「たたきこんだー!!どうなってんだ一体…!?紫原がやべぇー!!」
「すげぇ…!!」
「途中から動きにムダがなくなってきた気がしたけど…それにしても…」
その会話を聞いていた黄瀬は「…オレ…思うんスけど、昔紫原っちがこんなこと言ってて」と「力が湧いてしょーがないんがよね~本気出したらつい味方でもヒネリつぶしちゃうかもしんない」と言う事を伝え、話を始めた
「周囲とは体格も力も違いすぎて…もちろん全力の時は本人もそのつもりだったんだろうけど、心のどこかで相手をケガさせないようにみたいなセーブがかかってたんじゃないっスかね?
けどシルバーという自分と同様以上の体格を持つ敵を前にして初めてそのセーブを外していいと思った
たぶんさっきの表情に含まれているのは黒子っちが言った意味だけじゃなくて、プラスバスケ選手としてはもてあまるほどのエネルギーを前回にして、心おきなく全力を出せることへの喜び」
黄瀬の視線の先で紫原は笑っており、それをシルバーはゾア…と寒気を感じていた
それから紫原はシルバーのシュートを止め、連続でブロックをした
そして彼は赤司へボールを回し、ゴール下でまた赤司からボールを受け取った
ダンクを決めようとする紫原をまえにシルバーはカッと目を見開いた
[(オレ様がたて続けにブロックされるだと!?バカなバカなバカな…!!それにさっきの感覚は…このオレ様がビビったってのか…!?
そんなことありえねぇ…!あってたまるか…!オレより強い奴がいるわけねぇ。いちゃいけねぇんだよ…!!)]
そう思いながら紫原のダンクを止めようと彼は跳んだ。が、彼のシュートは止められず、決まった後に腕をブンッと振り回して紫原のバランスを崩した