第2章 親善試合
ギャーギャー騒いでいると突如大きくボールをつく音がして、その様子を見た相田が彼らに声を掛けた
「火神君黒子君、休憩中なんだからほどほどにね。やみくもにやればいいってもんじゃないわよ」
「ウース!」「はい」
彼らの様子を見た降旗は「…やっぱI.Hの結果は悔しかったんだろーなー、オレらもだけどさ…」と言っており、降旗に新しく入った1年の朝日奈は溜め息を吐きながら、夜木は「そんな…出ただけでも十分すごいじゃないすか…」と言った
ちなみに朝日奈は背が大きく黒髪が特徴的、夜木はねずみ色に近い茶髪に小さめの背、中学の時はPC研究会だったらしい
そんな彼、夜木の言葉を聞いた降旗は震えながら振り返った
「ばっか1年生…そんな心持ちじゃ…マジで裸で告るハメになるぞ。カントクなめんな…」
「降旗先輩震えやばいス!!」
「フリ!オレらも行こうぜ」
「おー」
「ええっっ休憩中もボールさわるとか2・3年生体力どんだけあるんだよ…」
「同じ人間とは思えない…」
「そんなことないよ。2年も3年も最初はお前らと似たようなもんさ」
「土田先輩」
「がんばれば結果はちゃんと出るからな」
彼らのやり取りを見ていた元2年である日向達の年代、現3年生は口元に弧を描かせており、相田は最終確認のために「じゃあチケットは私と日向君で行っちゃっていいのね?」と問い掛けた
それに日向は少し動揺していたが小金井は「日向!」と彼を呼んでから彼の肩に手を置いた
「キメろよ。あのコの心にクラッチシュート!いいかげん!」
「何言ってんだお前は!?」