• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《3》

第7章 「天帝の眼」と「魔王の眼」と「本気」




黄瀬と共に戻ってきた赤司を見た苗字は目を見開いて、はぁ…と溜め息を吐いてから口を開いた




「髪、切られた事根に持ってるんだけど」


「…それは悪かったね」


「まあでもいいよ、いってらっしゃい。征十郎」


「…ああ」



そう言って見送った彼らのやり取りを見たベンチの選手は少し怯えて、いや驚いていたが頼もしそうに彼の背中を見ており、少し笑っていた

だがしかし戻ってきた黄瀬に座らせ、すぐに処置を始めた




「きーちゃん大丈夫!?」


「大丈夫っス」


「お疲れ様、涼太」


「…お疲れ様っス」



彼の様子を見た苗字は笑ってから黄瀬にタオルを渡し、頬にそっと唇を落とした

その様子を見たベンチの彼らは顔を真っ赤にしていたが、黄瀬はキョトンとした顔をしてから苗字を見つめた




「名前っち…?」


「涼太、カッコ良かったよ。文句なし!」


「…名前っちぃぃぃ!!」


「まだそんな動ける元気あるなら試合出てもらうけど?」


「あげて突き落とすんスかヒドイ!!」



一方試合はJabberwockボールから再開され、[ははっ、結局ガス欠かよ][そりゃそーだ。あんな動きがいつまでも続くわけがないぜ]と会話をしていた



[残念だったなぁ…これでまた状況は元通りだ。ムチャして一時的にがんばったところで結果は変わらねぇのによぉ…無意味な努力ご苦労様だぜ]


[元通りでも無意味でもない。涼太は十二分に次に繋がる仕事をしてくれた
それより今度は自分の心配をした方がいい]



[…はぁ!?なんだって?]



そうナッシュが赤司に聞き返そうとしつつ予備動作がないパスをすると、赤司はパスを出す前にボールをカットした

そのままボールはコートから出てしまったが、それよりも彼らは赤司の様子が豹変した事に驚いたようだった



「(これは天帝の眼!?…ってことはまさか…)」


「赤司…!」


[絶対は僕だ。頭が高いぞ]



そう言う彼の片目の色は変わっており、人格が変わったことを意味していた





/ 93ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp