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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《3》

第6章 「ゾーン」と「模倣」




「わああ、決まったー!!!なぜあれが入る!?」


「青峰の型のないシュート!!」


「やったあー!!」



[あの速さあの型で横っ跳びしながら…!?]


[なんてサーカスシュートだ…!!]


「(大ちゃん…きーちゃん…)」



彼らを見る桃井の耳には幻聴なのか、「待ってたんスよーなんせあんたと一緒にやりたくて入ったんスからねバスケ部!!青峰っち!」「っち!?」と会話が聞こえた気がした

それから青峰と黄瀬の1on1、中2の時の全中優勝、光と影の決別、バラバラになったキセキ達、I.Hの桐皇対海常戦、そして、もう1つの帝光の記憶が脳裏で流れた




「パスのタイミングおっせーよ!あと一歩早けりゃもっとラクにいけたのによー」


「はあ!?もっとっスか!?とれるんスか!?」


「ったりめーだろがバカ!」


「(もー…なんだろ。最近ホント涙もろいなー)」



彼らの背中を見て桃井はそう思いながら涙を拭い、その様子を見た黒子は微笑んで、「がんばれ!!青峰君、黄瀬君!!」と声を出した

JabberwockのOFに変わるとすぐさま黄瀬と青峰はシルバーのマークにつき、観客は様子を見て「見てるだけで息がつまりそうな圧力だ!!」と声をあげた

ナッシュはボールを持ちながら全体を見て、紫原が7番と6番についているのを見て納得したような表情をしていた




[(フン…なるほどな。大体やりてぇことは分かったぜ。ダブルチームで空いた穴はまとめてCのあいつがケアするってわけか
確かに相当な守備範囲の持ち主だ…可能かもな。…ただし)]



そう考えながらナッシュは赤司を前に予備操作のないパスを出し、止められない赤司を前にナッシュは[パスを出すのが俺じゃなかったらな]と言った

パスに一瞬遅れて反応した紫原は急いで止めようとしたが、7番は日向のように後ろに下がってシュートを撃ったため届かず、得点を許してしまった





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