第6章 「ゾーン」と「模倣」
「うわぁあーすげえ圧力…!!もはや形容する言葉が見つからねぇ…!!青峰と黄瀬のダブルチーム!!」
ダブルチームを受けるシルバーは攻めあぐねているのか、[ぐっ…お、おおお]と声に出しており、彼らの違いを見た12番は[一体どうなってやがんだコイツ等…!!さっきまでと動きが全く違ぇ…!!]と目を見開いた
しかしナッシュは[これは…ゾーンか!しかも自力で入りやがっただと…!?それにもう一匹もゾーンじゃねぇが遜色ねぇレベルにアップしてやがる!?]と理解しているようだった
「ゾーン状態の青峰と完全無欠の模倣の黄瀬!!」
「すげぇ…最強タッグの超必殺ダブルチームだ。突破はおろかボール保持だってできるもんか!!」
彼らの様子が違うことは伊月、小金井、水戸部、土田も分かっているようで、自分のことのように笑っていた
しかしそんな青峰と黄瀬をシルバーは[このっ…うざってぇんだよクソ共がぁ!!]と言ってぬこうとした
だが青峰が一瞬でシルバーの前まで行き、そこで躊躇った彼の後ろから黄瀬がボールを弾き飛ばした
[なっ!?]
[あっ!!]
「いよっしゃあー!!」
「(すげぇ…さすが圧巻だぜ完全無欠の模倣、一瞬まじで青峰がいるのかと思っちまった…!!)」
「うぉおとったぁー!!」
「(ったく…しかもなんだよ!?黄瀬がわざと抜かせて青峰がフォローした瞬間にバックチップ…息もぴったりじゃねぇか…!!)」
観客も選手もテンションをあげる中、赤司はこぼれ球を拾い紫原へパスを出そうとした。だがしかし、ナッシュが間に入りパスを出すことを止めた
それを見た相田は「やっぱり…!パパの言う通り…赤司くんの味方をゾーンに入れることができる究極のパスが封じられている…!?」と考え、目を見開いた
誰にパスを出すか赤司が迷っていると黄瀬が「ヘイ!!」といってボールを受け取った
6番を前に黄瀬は赤司の天帝の眼の模倣をしアンクルブレイクで崩し、抜く黄瀬そしてそのまま中へ入っていった
止めようとする12番を前に黄瀬は青峰にパスを出し、シルバーを前に青峰は横に飛びながらボールをブン投げ、シュートを決めた