第2章 親善試合
[意気込みねぇ…違う意気込みならあるぜ、今夜オレの部屋に来たら教えてやるよ。番号は…何番だっけ?]
[知らねぇよ!チェックインまだだろーが!]
[…やめろシルバー、もちろん楽しみにしていますよ。良い試合をして良いパフォーマンスをお見せしたい
当日のチケットもあるそうなので…ぜひ子供や家族と一緒に来て欲しいですね]
「は、はい。ありがとうございます」
「これだけイカついチームをしきってるのが彼とは、改めて見るとホント意外だな
Jabberwockのリーダー、ナッシュ・ゴールド・Jr」
彼の名は先程言われた通り、ナッシュ・ゴールド・Jrである。190cmの82kg、PGで金髪に色白、中でも気品はあるようなイメージが特徴的な男性である
そんな彼が手を挙げる男2人に近づいていった
[彼らが今回の通訳とガイドのようだね、よろしく頼むよ]
「おーうこちらこそ。日本へようこそ、悪ガキ共」
そうサングラスを取って言ったのは誠凛高校監督である相田リコの父、相田景虎である
彼がガイドをしている事を聞いた誠凛高校バスケ部は声をあげた
「…え!?カゲトラさんて今日Jabberwockと一緒にいるの!?」
「マジ!?」
「てかなんで!?」
「詳しいことは聞いてないけど、今回のイベントしきってる人と知り合いなんだって、私もちょっと驚いちゃった
…で明後日の試合のチケット2枚もらったんだけど…行く人いる?ちょうど練習休みだし…」
相田の言葉に小金井が「マジで!?行きたい!!」と声を出して手を挙げたが伊月が「あ、コガちょっとここはさ…ホラ、アイツに」とヒソヒソと話を始めた
それに小金井は「えー!?でも…あー」と納得したような声を出しており、「もうアイツのヘタレっぷりは見てらんないだろ」と言った伊月は振り返って相田を指さしながら口を開いた
「日向とカントクで行ってこいよ」
「はあ!?なんでそうなんだよ!?火神とか特に好きそうじゃねーかこーゆーの!」
「気にすんなオレらはテレビで見るから」
「答えになってないだろ!!」