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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《3》

第5章 点差




「…もし違うと思えばオレも反論する、だが今は監督の判断が最良だ…何より1人の勝利とチームの勝利、どちらが大事かなどもう痛いほど知っているだろう。青峰もいいな」


「…あーわってるよ」



耳をほじりながら青峰も少し不満そうに返事をし、桃井はその様子を見て微笑んだ

そしてユニフォーム姿に着替えた黒子は「じゃあ行きましょう」と声をかけ、「おお!!」とコートへと歩み始めた

コートに入ってきた黒子を見て、Jabberwockの選手は[ブハッ!?昨夜店に来たガキ、マジで出てやがる]と話を始めた




[…あ?うおホントだ!つうか再開してもすぐに気づかねーってどんだけショボいんだよ!?]


[シルバーのプレイに腰抜かして早くも勝負投げたかぁ?]



その会話の内容を黒子はわかっているのか、真剣な眼差しで彼らのことを見ていた

そしてすぐに試合は再開され、シルバーにボールは渡った。だがシルバーは今までとの違いに気づき、[あん…!?]と紫原を見た



[(パワードリブルで押し込めねぇ…!?コイツ…パワーが上がってる…!?…と言いてえが、押し返すのに全力使っちまってるだけだろーが!

そんなんでオレ様のスピードに反応できるワケねぇだろうが!!)]



ターンをして紫原を抜き、ダンクのため跳んだシルバーを画面越しに見た劉が「ダメだ…」と呟くと、シルバーの前から火神が跳んでおり、誠凛の体育館では声があがった




「まだだあ!!」


[(なんだコイツは…!?オレ様と同じくらい跳ぶだと!?)
だが1人で止められると思ってんのか!バカが!死にやがれ!!]


「誰が1人っつったよ。そのバカだけじゃムリに決まってんだろーが!!
しょーがねーから手伝ってやるよ」


「はあ!?なんだそりゃ、じゃいらんわ!!」



そう言う火神の後ろから青峰が来ており、跳び、シルバーの持っていたボールを弾き飛ばした

そのプレイには観客も声をあげ、ベンチでも控えが立ち上がり、Jabberwockの選手も驚き[なんだと!?]と声をあげた

「どうだぁー!!」と声を出す青峰と火神に対し紫原は冷静にボールを取り、誰もいない所へパスを出し、黄瀬はゴールへ向かい走り出した




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