第4章 ムチャをするな
キャバクラでは黒子がつたない英語でJabberwockに反論していた
[もしかしたらあなた達から見たらボク達の…バスケはサルのように拙いものに見える…のかもしれない
けど…たとえそうだとしてもなぜやめろと言われなくちゃなら…ない
バスケをするのに…資格なんていらない!]
それにシルバーが[ああ…?なんだテメェそんなこと言いにわざわざ…]と話をしようとしたようだが、そこにナッシュが[シルバー]と彼を呼んで肩に手を置いた
それから冷酷な目で、[ヘタクソな英語で何を言うかと思えば…]黒子を蹴り、後ろにあったテーブルと一緒に吹っ飛ばした
それに景虎は「黒っ…!」と彼を呼ぼうとしてから[何やってんだ、おいやめろ!]とJabberwockを止めようとした
しかしナッシュは咳き込む黒子の前髪を握りしめてグイッと自分の方に向かせた
[ゴチャゴチャズレたこと言ってんじゃねぇよ。目障りだからやめろっつったんだろーが、サルの主張なんて聞きたかねーんだよ]
「テツヤに、触んな!」
そこにやってきたのはまず苗字で、彼女は手首についたミサンガの鈴を鳴らしながら、黒子の服の襟を掴んで自身の方に近づけた
「名前、さん…?」
[…ああ?んだテメェ、女が何の用だよ]
[…別にあんた達に用なんてない]
険しい顔をしながら彼女は「あれー何でこんな英語ペラペラなんだろー。すげートリップ特典」などと考えることで、怒りを抑えているようだった
そんな彼女にナッシュは[コイツと比べてだいぶ発音がいいな…ふぅん、顔も、身体も、なかなかだ]とまじまじと体を見つめ、褒めていた
それに彼女は険しい顔をしながら[それはどうも]と身の危険を感じながら笑みを浮かべ、黒子の前に立った