第3章 集合!
「いったたた…ったく、何?」
「…あれ、床が微妙に柔らかいような…て言うかこれ床?」そう考えていた彼女が瞑っていた目を明けて見ると、まずピンク色が目に入り、それを服だと認識した
もう少し前目線をやると黄色い髪が目に入り、「ひぎゃっ!!」と彼女は声をあげた
そして前に目線をあげるとめっちゃ足があり、バッと目線を上にあげると彼女の視界に赤い髪が目に入り、視線があった
「…名前、?」
「え、あ…えええええ!?せ、征十郎!?」
「名前…!」
彼女はどうやら苗字で、1番最初に動いた赤司は苗字のことを抱きしめた
それに「ちょ、抱き締めないで!み、みんな見てる!」と恥ずかしがっているのか言っていたが、「オレの上でイチャイチャしないで欲しいッス!」という黄瀬により彼女から赤司は不服そうに腕を離した
彼女は何が起きているのか分かっていないようだったが、伸びていた自分の髪と彼らの変わり方に少しずつ思考が追いついているようだった
そんな苗字に景虎が話しかけた
「おう来たか、どうやって降ってきたかは知らんが…まあいいだろ。だいたい分かってんな?」
「…え?あ、あー…OKです」
「じゃあよろしくな、聖母サン」
「あいあいさー」
くるっと景虎がいる方向から回って赤司と紫原の間に立った彼女はよく見るとは周りが放心状態になっていることに気付いたのか、敬礼のように手をおでこ辺りに置いてにっこり笑った
「…はぁぁぁぁぁ!?苗字!?」
「どうもー、お久々でーす。帝光中学バスケ部の聖母こと苗字名前!よろしくお願いしまーす♡
…あ、でもまあ今は誠凛…なのかな?とりあえずよろしくでーす」