第12章 🍏Story11🍏 想いよ届け
無事教室の前までたどり着いた俺、
教室を覗いてみればちょうど教科書などのカバンに詰める琴吹の姿が見えた。
「っよかった、まだ帰っていなかった......っ琴吹!」
「ぇ......」
こっちを振り向いた琴吹は『なんで?』と言わんばかりの顔で見てきた。
「っ琴吹、ちょっと用があんだけど......いいか?」
「北山、先生......」
「っここで言うのも、あれだから......ちょっと保健室に来いよ。」
「っ......でも私、」
「いいから!どうしても、伝えたいことがあるからさ......」
「......わかりました。」
百合は返事をし、宏光について行った。
「......。」
「......。」
だがふたりは移動中無言だった......
「っ......」
沈黙ってめっちゃ気まずい......汗
なんか、話さねぇと......
「っあの琴b「あの!」...えっと......汗」
「っあ、ごめんなさい......」
まさかここでかぶるとは......汗
どうやら百合も気まずさを感じていたらしく、
宏光同様なにか話そうとしたらしい。
「っいや、被っちゃったな(苦笑)
琴吹先に話していいぞ。」
「っそんな大したことじゃないですから、先生がお先に......」
「いやいや、ここは大人が譲らないと(苦笑)」
「っ本当に大したことじゃないんです!」
「俺だって大したことじゃないし!」
「「......。」」
お互い一歩も引かなかった。
そのおかげで保健室はもう目の前。
「着いちゃった......汗」
ある意味感謝かも......(苦笑)