第11章 🍏Story10🍏 本当の気持ち
宏光side
また琴吹が悩んでそうだったから授業サボらせて保健室に入れた。
本当は、駄目だけどな(苦笑)
でもやっぱりほっとけなかったから連れてきた。
なので今悩みを聞き出そうとしているところ......
「......高地のことか?」
「なんでここで、優吾の話が出るんですか......」
「えっと......うん、なんて言うんだなぁ(汗)」
一番真っ先に浮かんだのはこれだ。
でもなんて答えればいいかわからなかった(苦笑)
「......優吾にだったら、昨日告白されました。」
「え゛!やっぱりそうだったのか!?」
「ぇっと、まぁ......」
やはり高地は昨日琴吹に告ったらしい......。
自分でアドバイスしておきながらすごく胸が苦しかった。
「っその......返事はどうしたんだ?」
ここでOK出したってきたらだいぶダメージ喰らうかも......
「......今日の昼休み、断りましたよ。
でもいつもみたいにして欲しいって伝えました......」
「っそ、そうなんだ!」
思わずテンションが上がってしまった。
だってふたりが付き合うって可能性はほとんどなくなったから......
「えぇ......」
でも本題は琴吹は何で悩んでるのか。
それが聞き出せないと結局意味がない。
「それが、悩み事って訳じゃなさそうだな......
お兄さんと、上手くいってねぇのか?」
次に浮かんだのはお兄さんのこと。
「いえ、兄とは昨日に和解しました。兄も、反省していましたからご心配なく。」
「ならよかったよ!......じゃあ、お前は一体何で悩んでんだ?」
お兄さんのことでもない......
あとありそうって言うと......特に思いつかない......
「っ!
そ、それは......」
でも琴吹の様子は明らかに変わった。
女子の悩みと言ったら、やっぱり......
「......もしかして、
好きな人のこと?」
あと思いつくといえば、これくらいだ......