第10章 🍏Story9🍏 それぞれの思い
生徒会会議は無事に終わった。
「「「終わったーっ!!」」」
「......。」
「はいお疲れー......と言いたいとこだけど!」
「「「はい?」」」
「山田と有岡、数学の横尾先生が呼んでたぞ。多分赤点の話だ(笑)」
そういや数学のテスト、平均がやばい的なこと言ってたな横尾先生(苦笑)
「「うぇぇ!?」」
「ふたりは急いでいったほうがいいぞ?(笑)」
「や、やべ!山田行くぞ!」
「お、おう!」
二人は急いで生徒会室を出て行った。
「二人共たいへぇん(笑)」
知念は一言のように笑って二人を見送っていた。
「そういう知念も、進路担当の櫻井先生が呼んでたぞ?
まぁ安心しろ、山田と有岡みたいにおしかりの呼び出しじゃねぇから(笑)」
「わかってます、あの二人よりは断然頭良いですから(笑)
じゃあ僕も行きますね。」
自分で言うんかい......(汗)
でも実際、知念は学年トップになることもあるからな。
侑李も生徒会室を後にした。
3人が出て行き、生徒会室には俺と琴吹だけになってしまった。
「じゃあ私もそr..「琴吹、最近どうしたんだ?」......っ!」
俺は単刀直入に言う。
こういうのはグダグダ言うよりもキッパリ言ったほうがいいだろうし......
琴吹の様子は一変、やはり悩み事は抱えてそうだった。
「お前最近悩んでるような顔してばっかだし......
進路関係でなにかねじれたりしたのか?」
「っ違います!進路に関しては、もう専門学校で決まってますから......」
「じゃあなんで......」
進路関係じゃなければ、昨日の高地とのことか?
でも、二人は至っていつもどおりだったけど......
「っ藤ヶ谷先生には関係ないことですから......」