第10章 🍏Story9🍏 それぞれの思い
太輔side
今日は昼休みに生徒会会議が行われた。
その間琴吹は俺や有岡の呼びかけに気づかずずっと空を見ていた。
「......琴吹!」
_ビクッ「......っ!?」
しょうがなく大声を上げ、ようやく琴吹はこちらに気がついた。
やっぱり......最近の琴吹は変だ。
「琴吹、さっきからどうした?生徒会長が仕切らねぇと意味ねぇだろ......」
「っあ、すいません......」
「俺に謝るより、山田達に謝ったほうがいいぞ。」
「っボケーとしちゃってごめんね(苦笑)
部活のことだっけ?」
「違うよ百合(苦笑)
今は今年の各委員会の予算についてだよ。」
侑李はまとめられたプリントをめくりながら言う。
「ご、ごめん......」
「いいよいいよ!それより話進めないと。」
「うん。」
最近というか、北山先生と親しくなってから少し様子がおかしいような気がした。
琴吹は何事もなかったかのように会議に参加してるけど......
でもやっぱり様子は変だった......。