第10章 🍏Story9🍏 それぞれの思い
百合side
_ボケェ「......。」
会議中の間、百合はぼけぇっとしながら窓から見える流れ行く雲を見ていた。
「今年の各委員会の予算は......って琴吹、」
「......。」
太輔の呼びかけに気づいていない百合はまだ空を見上げていた。
「ちょっと百合っち......どうしたんだよ?」
大貴も少し心配になり百合の肩を叩いた。
「......。」
だが百合はまだ気づかない......。
「......琴吹!」
_ビクッ「......っ!?」
やっと気づく百合。
「琴吹、さっきからどうした?生徒会長が仕切らねぇと意味ねぇだろ......」
「っあ、すいません......」
「俺に謝るより、山田達に謝ったほうがいいぞ。」
「っボケーとしちゃってごめんね(苦笑)
部活のことだっけ?」
「違うよ百合(苦笑)
今は今年の各委員会の予算についてだよ。」
侑李はまとめられたプリントをめくりながら言う。
「ご、ごめん......」
「いいよいいよ!それより話進めないと。」
「うん。」
(私としたことが......)
やっと我に帰った百合。
こうして会議は進みなんとか昼休み内に終わらすことができた。