第8章 🍏Story7🍏 進路確定、そして嫉妬
「俺、百合のこと......好きなんです。」
「ぇ......」
(今高地、何て......百合のことが好きって......)
頭が真っ白になった。
「小学校の時から、ずっと好きです......」
「っそ、そう...なんだ......」
「はい。でも百合は......
俺のことなんてただの幼馴染ってしか思ってないです......」
「......。」
「だから、この関係のままでいいかなって...思っています......。」
「......関係が崩れるのが嫌だからか?」
「それもあります。それに、なんか別の奴のことを見ているようにも思えて......」
「っ......」
(別の奴って......)
「でも本当のところを言うと......迷っているんです。
それはただ逃げているだけで、気持ちを伝えないままでいいのかなって......」
「......。」
「もし北山先生が同じ立場だったら......どうしますか?」
「っ......同じ、立場?」
(俺が、同じ立場だったら......?)
「はい......」
「っそんなこと、急に言われたって......」
「......。」
優吾はじっと宏光を見ていた......。