第8章 🍏Story7🍏 進路確定、そして嫉妬
「......。」
「昨日の放課後だって、ずっと保健室にいたって言うし......
今日の朝も行ったんじゃないかって。」
「まぁ、朝に俺んとこきたよ......」
(正確には俺が連れて行っただけど......汗)
「なにか百合......悩み事とか言ってましたか?
俺、幼馴染だし......百合、話逸らして何にも言ってくれねぇから......」
「......。」
(幼馴染として気になる......まぁ当然か......でも、
あのこと言うか難しいところだよな......)
「その感じだと......やっぱり何かあったんですか?」
「っぇっと、まぁ......」
「一体何があったんですか?」
「っいくらなんでも、この事を言うのは気が引けんだ......
でも、琴吹とは普通に接してやってくれないか?
琴吹も、そう思ってるだろうから......」
「っわかり、ました......」
優吾は少し納得していないようだが、渋々返事をした。
「ほんとにすまねぇ......」
「いえ......百合が本当のこと言ってくれるまで、気長に待ちますよ......」
「そっか......ありがとうな......」
「北山先生って、結構親身なんっすね。
担任に話すより、なんか落ち着きます......」
「まぁ俺一応、養護教諭だし(苦笑)」
「昨日百合が言ったように、話しやすいし......」
「へぇ...琴吹がそんなこと!」
(俺のこと、話しててくれてたんだ......)
ちょっと嬉しく思う宏光。
「それで......もう一つ折り入って話があるんですけど......」
「どうした?」
「俺、百合のこと......
好きなんです。」