第8章 🍏Story7🍏 進路確定、そして嫉妬
__ランチを食べ終えた頃...
「保健の先生って忙しいんですか?」
「結構忙しい!」
「なんか北山先生を見てるとそんな風に思わないんですよね(苦笑)」
「それひどっ!ちゃんと仕事してますよ(笑)」
「(笑笑)」
ふたりが話を楽しんでいると......
「百合!次お前の番!」
「優吾!私の番まで来ちゃったの?(苦笑)」
二者面談を終えた優吾が百合を呼びに来た。
「今日の二者面談お前で最後だって。」
「マジか!」
「マジ!できるだけ早くだって。」
「了解!......ぁ、北山先生!ということで私はここで失礼します(苦笑)」
(何かもっと話したかったなぁ......)
「おう、いってらぁ(笑)」
(別に二者面談明日でよくね!?藤ヶ谷先生のばかぁ!(涙))←
百合はお盆を持って急いで面談に向かった。
「......あの、北山先生...ちょっといいですか?」
百合が食堂を出て行ったあと、優吾は席に着いた。
「別に、いいけど......なにか相談事?」
(まさか告白の相談事とかじゃねぇよな......)
ちょっと不安に思いながらも頷く。
「まぁ......そんなところっす。」
「......どうした?」
(まぁでも生徒の悩みくらいは聞いてやんねぇとな......)
「......百合のことで、相談があるんです。」
「お、おう......」
(マジかよ......)
「今は普通な感じなんですけど、朝凄く様子が変で......
なんか、昨日の夜と全然違うっていうかなんていうか......」
「夜?」
「えぇ、昨日俺んちで晩飯食ったんですよ。その時はいたって普通だったんですけど
今日はやけに早く登校してたから、昨日何かあったのかなって......」
「......。」
(帰ったあとに、襲われちまったんだよな......)
「今日のHL前の時だって、ギリギリになってきたし......
もしかしたらまた保健室に行ったのかなって思って......」
「......俺なら何か知ってるかも、ってか?」
「......はい。」