第8章 🍏Story7🍏 進路確定、そして嫉妬
定食を受け取った二人は中庭が見える窓側のテーブルに座ることにした。
「北山先生、保健室開けておいて大丈夫なんですか?」
「当番の保健委員に任せてるから大丈夫!
万が一の場合は直接ここに来るよう言ってあるからな。」
「そうなんですか!」
「あぁ(笑)
そういえば今日からだっけ?2年の二者面談。」
「はい!私は今日呼ばれるか微妙なところなんです(苦笑)」
「ふぅん、中途半端なんだ(笑)」
「はい(苦笑)
でも私の順番が来たら優吾が呼びに来てくれるみたいなので大丈夫です!」
「......優吾って、高地のこと?」
「えぇ、小学校からの幼馴染なんです。」
「......仲いいの?」
「まぁ......仲いいほうですね!」
「へぇ......」
そっぽを向きながらぶっきらぼうに答える宏光。
「......?北山先生、どうしたんですか?」
「別に......」
「......?」
(急にどうしたんだろ、北山先生......)
百合は不思議そうに宏光を見るのだった。