第7章 🍏Story6🍏 全てを打ち明けて
保健室の鍵を開け、中に入る二人......
「......朝飯はちゃんと食ってきたか?」
「ぃぇ...これから、です......」
「じゃあ、ここで食いながらでいいからゆっくりで話しな?」
「......。」
「......言えるところまででいいから、何か話してみ?
少しは気が楽になるぞ?」
「っ...あの......」
(どうしよう......襲われたこと、言ってもいいのかな......)
「うん......」
「っ昨日の、夜......」
「うん......」
「実は、ぁの...その...えっと......」
「......一気に話そうとすんな、少しずつでいいから......」
「っ...すいません......」
「別にそれくらいのことで謝るなって(笑)
......家族と、喧嘩しちゃった?」
「......喧嘩では、ありません......」
(なんだろ......北山先生と居ると、話していると、
凄く、落ち着く......
心が安らいで、安心する......)
宏光と話しているうちに安らぎを覚えた百合。
北山先生になら......
「ぁの......実は昨日の夜、兄に......」
「...どうした?琴吹......」
全部、話しても大丈夫かな......?