第7章 🍏Story6🍏 全てを打ち明けて
「琴吹、お前......泣いているのか?」
「ぇ......」
(っ嘘、なんで私......)
百合の目からはいつの間にか涙が流れていた......
「......やっぱり、何かあったんだな?」
「......。」
「......"ぐいっ"ちょっと来い......」
「っちょ......北山先生!」
「......。」
(このまま放って置けるかよ......)
宏光は百合の腕を引っ張って保健室に向かった。
「......。」
そしてその様子を見ていた人物が一人いた。
「琴吹、なんで......」
「藤ヶ谷先生、職員会議も少しで始まりますよ!」
「っあ、はい!今すぐ行きます......」
二人の一部始終を見ていたのは大輔だった。
「......。」
しばらく二人が歩いて行った方を眺めたあと、大輔は再び職員室に戻っていった。