第5章 🍏Story4🍏 狂うほど、愛しくて...
優吾Side
「ただいまぁ」
「お帰り兄ちゃ......あ!百合ねぇだ!」
いつものように玄関を開けると弟の恵吾がお出迎え、
けど恵吾はすぐ百合に目が行った(笑)
「お邪魔します(笑)」
「百合ねぇいらっしゃいっ」
ぎゅうぅぅ!
「ちょっと恵吾君(笑)」
「百合ねぇ大好きっ❤」
早速百合に抱き付く恵吾。
ホント(行動が)知念にそっくり......(苦笑)
「おいおい恵吾、いきなり何百合に抱き付いてんだよ(苦笑)」
(いつものことだけど......)
「だって百合ねぇって抱き付きやすいんだもんっ♪」
「......(苦笑)」
ったく、コイツは......俺の気も知らないで......
......そう、俺は百合と初めて会った小学生の時から好きだ。
けど百合は無自覚でこっちに見向きもしない(苦笑)
でも俺らは、この距離が丁度いいのかもしれない......
「ったく、離れろ!」
「やだあぁぁぁぁ!」
百合から恵吾を引き離そうとするが恵吾は一向に離れない。
「百合うちの中に上がれないだろ(汗)」
「......はぁい」
やっと百合から離れた恵吾。
この距離のままがいいとはいえ、一人の女として百合の事が好きだから......
だから、他の男と仲良くしているところを見ると凄く複雑......
現に実弟の恵吾にだって嫉妬していたし、涼介達にも少し妬いていた......
それに、今日の放課後に養護教諭の北山先生と
長い間話していたことも聞いて......
妬ましくも思った.......だから、
あの時涼介が言った『おっどうした高地、お前嫉妬?(笑)』は
図星だった......。