第5章 🍏Story4🍏 狂うほど、愛しくて...
そんなモヤモヤした気持ちを切り替え、靴を脱ぎ家に上がった。
「いらっしゃい百合ちゃん!待ってたわ♪」
俺らがあがったのと同時に母ちゃんがダイニングルームから出てきた。
「おばさん、お邪魔してます(笑)」
「......母ちゃん、息子への『ただいま。』はねぇの?」←
「優吾はどうでもいいのよ(笑)←
(ひっでぇ言いよう(苦笑))
さぁ百合ちゃん!丁度ご飯も出来たところよ、遠慮なく入ってちょうだい!」
「百合ねぇ、早く早く!」
「はいはい(笑)
じゃあお邪魔します!」
恵吾はまた百合にしがみ付きながらダイニングルームに来るように急かす。
「......。」
(子供は気ままでいいよな......←
あんなに堂々とくっつけるんだから。)
こんな風に嫉妬することが多いけど......
俺はこの関係を崩したくないから、
"今のまま"でいい。
もし百合にこの思いを伝えたら......
今までの関係が壊れてしまいそうで"怖い"から......。
百合の事は、心の底から『好き。』『愛してる。』って言える。でも......
俺のこの思いは心の奥に閉まっておく。
百合を困らしたくないから......
だから言わない。
今も、これからも......