第14章 🍏Story13🍏 ずっと大好き♥
宏光side
校門先で待っていると卒業生やその保護者がチラホラと出て行った。
もしかしたら百合も歩いているんじゃないかと思って試しに後ろを向いてみた。
すると案の定......
「......。」
こちらをジッと見つめるひとりの女子卒業生。
「......あ、」
その子は他の子達に比べて遥かに小さい、そうその場で佇んでいたのは
「百合?百合!」
俺の大事な彼女の百合だった。久しぶりに本物の百合を見た俺は
久々にハイテンションになった。だってほとんどラインとかだったし......
「っき、北山先生!?」
特に俺が来るのを知らなかった百合はすんごい驚き様だった(笑)
そんな百合は駆け足で俺のところまで駆け寄ってきた。
「おひさ!卒業おめでとう!」
「ありがとうございます(微笑)
直接会うのは1ヶ月とちょっと振りですね。」
「だな。これで夢にまた一歩近づけたな!」
「どうもです(笑)
就職先でも先輩にいろいろ教えてもらいながら頑張ります!」
「あぁ、俺も応援してる!
それとな?」
「はい?」
「俺から卒業祝いでプレゼント用意してきた!」
さっきも言ったように、俺は百合にプレゼントを用意してきた。
「プレゼント......ですか?」
「おう!」
「......。」
それは今までにないくらいの特別なプレゼントだからね?
「......ふぅ...」
ちょっと深呼吸して......俺はあるものを百合の前に差し出し、
「え?」
宏光の両手には小さめの白いハート型のケースがひとつ、
百合の前に差し出されていた。
俺が用意したもの......それは......
_パカッ...
「俺と、結婚してください(微笑)」