第13章 🍏Story１２🍏　　これからもずっと...

＿＿時は流れ卒業式










『３年３組、有岡大貴。』



「はい！」








「卒業、おめでとう。」














『高地優吾。』



「はいっ」








「おめでとう。」









毎年やってくる卒業式。








『知念侑李。』



「はい。」





「おめでとう。」








『山田涼介。』



「はいっ」







「おめでとう。」







今年もまた、生徒達が自分の道へと旅立っていく。














『琴吹百合。』



「はい！」








「おめでとう。」



「......。」



卒業証書を受け取った百合はお辞儀をしステージを降りていった。
















「......。」
(百合も卒業かぁ......)



ずっと後ろで見ていた宏光は入学式と同じように壁に寄りかかりながら見ていた。










やっぱり寂しい気分......









俺ってこんなに寂しやがりだっけなぁ......















そして卒業証書授与式が終わり桜が満開の下、



生徒達はそれぞれ別れの挨拶を交わしていた。










「卒業おめでとう、百合。」



「ありがとうございます。入学式の時より頼もしくなってました？」



「あぁ、身長は全く変わってなかったけど(笑)」



「......ですよねー(笑)」



「(笑笑)......でも１年の頃に比べれば全然成長してるよ。」



「ありがとうございます(照笑)」



「......。」






この笑顔を間近で見られるのは、



限られてくるんだろうな......







「......。」



「先生？どうしたんですか？」