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白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第12章 ★夏合宿★







『何がですか?』




中谷『....二人のことは、残念だった』





あぁ、そのことね...未だに辛いあのときのこと




落雷のせいで死ぬくらいなら、いっそ人に殺された方がましだったわ




だって、ちゃんと恨めるじゃない




自然相手なら、この悲しみと怒りをどこにぶつければいいのかしらね




『ええ、ですがそのおかげで私は強くならなくてはという使命ができました』




中谷『ああ、本当に君は強いよ。実はね、照栄中との試合を見たんだよ...素晴らしかったよ』




ゲッ!!あれ見られてたの!?




中谷『その時をきっかけに私は君に推薦状を渡したんだけどね』




あっ......




『すいません...期待にお応えできずに』





中谷『いや、君が望んだ結果だ。それに、今の君はとても楽しそうだからね、誠凛に行って良かったんじゃないか?』




『はい、あそこはとても暖かいです...あのチームなら、私の本当に欲しかった勝利が見られるかも知れないんです』




中谷『そうか、なら良かったよ....あぁ、あと一つ』




『はい?』




中谷さんは困ったような笑みを浮かべる




中谷『杏子はとても美人だったし実力もあり、優しかった。ただいつも周りには男を従えていてね、学生の時から煉と結婚するまでは煉を含め、色んな男と関係を持っていたよ...君は彼女にそっくりだから気を付けるんだよ』




はい、すいません中谷さん




もう遅いです





中谷『ただまあ、これは遅いかもしれないけどね』




おっしゃる通りです




中谷『緑間や高尾が君に酷く執着してるみたいだが、君がいてくれるお掛けで彼らもやる気が出ているから止めはしないよ。あの二人をよろしく頼む』




お、お母さんですか貴方は!?




秀徳のマミーですか!?





『はい、承知しました』





大坪『次っ!これが終わったら走り込みだ!!』




『あら、もうメニュー終わりそうですね。まったく早いですね彼らは』




中谷『自慢のチームだからね』





ふふっ、中谷さんってば幸せそうな顔




よほどこのチームが大切なのね




私も、誠凛が大切




だって、今、誠凛が恋しいって思ってるもの








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