白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第12章 ★夏合宿★
『大我っ....腕、いたいっ...』
火神『冗談じゃねぇ!誰が渡すかよ!!』
『ちょ、ストップ!!ジョークよ、ジョーク』
火神『...てめぇにとっては、俺なんてただのその場だけの玩具だって言いたかったのかよ』
マズイ、普通にマズイ...
先輩たちめっちゃ見てるし、どうにかしないと
でもこれは私のせいだから皆には迷惑かけたくない
無理矢理大我から飛び退き、その腕を掴んで食堂から引き摺るように出ていく
『よし、ここなら誰もいないわね』
火神『答えろよ、零蘭...』
『玩具なわけないでしょう?貴方は私の大切な大我なのよ?』
火神『じゃあ主将のことは』
『あの人は、まだ私の中では大切なチームの主将よ。それだけ』
まぁ、キスされたこと言ったら発狂されそうだから言わないけど
火神『でも色仕掛け、効いたんだろ?』
『あれは、ただ単に女に慣れてないだけよ。ジョークだって言ったでしょうが...あ~もう!こっちおいで!』
萎れる大我を勢いよく抱き締める
まあ私の背丈的には抱きついてるような感じだけどね?
いきなりのことに固まってるみたいだけど、すぐに抱き締め返してくれた
『ごめんね大我...もうあまりしないから』
火神『あまりかよ』
『だって嫉妬してほしいし♪』
火神『いつもしてるっつーの!』
肩を掴まれ体を離されると、すぐにキスで口を塞がれた
噛みつき、貪るようなキス
大我らしい....
口を開けば舌を絡めとられて...息もしづらいほどに喰われていく
ねぇ大我...私を殺す気?
あぁ、でも貴方に殺されるならそれもいいかもね
どうせ死ぬなら愛しい人に殺されるのがいいわ
罪の塊である私にはお似合いの最後でしょう?