• テキストサイズ

白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~

第7章 ★勉強会★






〔伊月俊〕




カントクの家で始まった火神の勉強会




黒子と立花は思った以上に呑み込みが早かったから、早めに終わるだろう




さっきまで零蘭は立花の勉強を見ていたが、時計をチラッと見たかと思うとカントクが担当している火神のいる部屋へと行くと言い出した




『伊月先輩、すみませんが光をお願いします』




伊月『あぁ』






零蘭が出ていき、俺は彼女の代わりに立花の隣へと移った




そういえば、立花は零蘭と同じクラスだよな?




もしかしたら




伊月『なあ、立花』



立花『はい?』




伊月『その、零...白崎って彼氏とか、好きなやつとかいるのか?』




立花『....それを聞くということは、先輩はお姉様の事を、』




伊月『...あぁ、好きだ』





立花『彼氏は、いないと思いますよ』






そうか....なら、まだチャンスはあるよな?





立花『ですが、私は先輩の恋を応援できません』



伊月『え?』




立花『知り合ってまだ日は浅い私が言うのもあれですが、お姉様には心から幸せになってほしいのです。ですからただお姉様を好きだという人は応援できません』




真剣な立花の表情に、零蘭には中学の時にきっと何かあったんだなと俺は悟った





伊月『ホントに白崎が大切なんだな。だけど俺もあの子が大切だ』











そろそろ火神の担当が日向に変わる頃だな




何か、心配だし俺が呼んでこよう





伊月『日向、もう交代だろ?俺、交代だって言ってくるよ』




日向『お、サンキュー』





部屋を出て二人のいる部屋へと向かう




さっき心配だと思ったのは、火神が零蘭を襲うのではないかという事だ




あいつが彼女のことを女として見ているのは前々から分かってた





もしかして二人きりの状況を利用して...等考えると気が気じゃない






そう考えながら部屋のドアを開ける







目の前には二人がキスを交わしている光景が....しかも互いに求め合うように





瞬間、心の底から黒いドロドロした感情が這い上がり、身体中を駆け走った












/ 290ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp